首を長くして待つこと1ヵ月半、ついにZ1000、実車がやって来ました。まだ登録をしていないので試乗記は後日アップしますが、今回は各部の装備、使い勝手等々をレビューしてみたいと思います。

 そういうことで、とうとうやって来ましたZ1000!
まずは全体のスタイルからチェックしましょう。下の写真2枚をご覧下さい。これまで雑誌も含め、色々な写真が登場しており、それなりの印象をもって見てきましたが、実車を見ての印象は、また違うものがあります。
まず全体的に小さい、しかしながらタンク周りのボリュームにより決して貧相には見えず、存在感があります。そして、ヘッドライトの位置がとにかく見た目にも低く、戦闘的です。また、4本出し、通称クワッドマフラーは想像以上に細く、左右の張り出しは少ないものです。
そして、このオレンジ色、とにかく目立ちます。まさにストリートファイターのための色、といった感じです。
 それでは細かくチェックしていきましょう!

後ろからの姿です。とにかくテールが上がってます。

いうまでもなく特徴的な顔。

外観上の肝のひとつ、小さいフロントカウル。
 まずは前からということで、フロントカウルです。もはやビキニカウルというよりも小さく、ヘッドライトカバーと呼ぶべきか、メーターカバーといった感じです。また、敢えて表現させてもらえれば、”お面”を見ているような気分です。そして、このウィンドシールドですが(本当に風をよけれるかは謎ですが・・・)、これまで不透明だと思っていましたが、実車は下の写真のとおり、非常に濃いスモークでした。これは意外にも質感を向上させていると思います。またこのウインドスクリーンは左右二ヶ所で止められており、脱着も簡単そうです。アフターマーケットのスクリーンが出たときも交換が容易と思います。

デジタルメータ、オフセットされたイグニッションスイッチ・・・
 カウルの裏側、メーター周りを見てみましょう。これまた非常に特徴的で、カワサキ初となる、タコ、スピード共にデジタルのメータです。実際に動いている写真は下のとおりですが、これが意外にもタコが見易く感じました。実際に走るとまた印象は変わるかもしれませんが、まずは安心です。そしてこのメータ、非常に多機能で、さらに水温計、フューエルメータ、時計まで付いています。
それに始動時に非常に派手な表示になります。これは見ていただくしかないのですが、気分は”タイムショック”です。
残念ながら、唯一ないのが二つ目のトリップですが、まず特にこれが無くて不自由することはないでしょう。加えて、細かいことですが、インジケータランプがLEDになって明るい上に、切れにくくなっています。

実際にメータが作動しているところです。
クリックすると大きくなります。
 ハンドル周りは、まだまだ色々特徴があります。オフセットされたイグニッションスイッチ、ラバーマウントされたハンドルマウント。ケーブル類も、真中に集められて、非常にスッキリしています。スイッチ類は右の写真のように、ハザードも、パッシングもチョークレバーも全て揃っています。この部分での使い勝手は良さそうです。
 なお、反対側のブレーキレバーにはアジャスターが付いてますが、クラッチレバーにはありません。これはクラッチのタッチを優先させた結果だと思います。ですが、レバーの距離も遠くなく、また重さもZRX1200あたりと同じか、若干軽い程度なので、これまた操作性は良いといえます。

左のスイッチ周りです。

何も変哲のないミラーですが・・
そして意外にも、ハンドル周りの肝がこのバックミラーです。
一見過去のモデルに使われたもの(確かザンザス等)に似ており同一のものに思われますが、実はこのミラー工具なしで、レバーの位置調整が出来るようになっている優れものです。
 これで講習会に使うとか、しまう時とか簡単に動かせます。恐らくカワサキ初ではないでしょうか?
 次はカウルの下、フロント足回りを見てみます。
倒立サス、ZX-9R(F型)タイプのブレーキキャリパー、新デザインのブレーキインナーローター、車体と同じ色のホイールハブといったところがポイントです。
 そして細かいところではブレーキホースがハンドルのマスターシリンダーから一本で、右ブレーキキャリパーに接続され、さらにそれが左のキャリパー接続されています。カワサキでは初の構造です。これまでに比べて、接続個所が2箇所減りますので整備製も安全性も上がります。
 さらに細かいことですが、スピードメータケーブルがフロントホイールから出ておらずスッキリしています。これはZX-9Rと同じくフロントスプロケットから速度信号を拾っているからです。

スーパースポーツ並のフロント周り
 左の写真はサイドスタンドのアップです。
メーカ発表によると鍛造製で強度があるとのこと。実際に使ってみると非常にしっかり感がありまた、スタンドを出す操作も非常に簡単で好感が持てます。またこの写真では見難いですが、取り付けは相当に内側に付いています。これもバンク角確保に繋がっているのでしょう。
 このページの最後に少々面白いものをお見せしましょう。実はZ1000が届いて、シートをあけようとした際に、どこに開けるためのキー穴があるかみんなで探しまくりました。正解は右の写真のとおり、テールカウルの下から差し込むのです。
これには少々ビックリしました。確かにデザイン上で、外からキー穴が見えないことはプラスですし、見つけにくいということは、盗難防止にも少し役に立つのではないでしょうか?
さてこのシートを開けたところから次のページはスタートします。

Z1000最大(?)のギミックです。
まだまだ続きます。もう少し考えてみます。

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