<色即是空・空即是色>

2003年10月19日・・・
ついに、一年ぶりとなるW650ワンメークツーリングの日がやってきました。前回は、そば打ちがお題でしたが、今回は何と座禅。バイクにそば、バイクに座禅・・・、どんどん和の文化の深みにはまっていく、そんなワンメークツーリングとなりました。

さて、みなさん何か悟ったのか?それとも極楽浄土を見たのか?それでは朝の集合から始めましょう。
<その朝はやって来た>

10月19日。前日の雨は、ちょっと心配でしたが、我々に思いを察したかのように、ほどなく消え去り、文句無しの快晴、最高の朝を迎えました。

秋ももう半ば、もちろん朝は寒いですが、眠気眼にはこのくらいの方が緊張があって良いかもしれません。

そしてAM6:00 Prime店近くの某所。
今日は、24台のW650+培倶人取材の方々の2台で、合計26台が集まる予定。
すでに、6時になる前から、多摩、八王子、所沢、川崎、練馬・・・遠くにも関わらず、この日を楽しみにしていたW乗りが既にそこには集合していました。そして、うれしいことに培倶人の方も黒のWで登場。これで25台のW+1台となりました。
集まったところでミーティング開始。ここで自己紹介と走行順発表、そしてそれぞれ前を走る人を確認し、早速走り出します。

前もW、後ろもW。歯切れの良い排気音が朝もやの中をこだまします。前後の感覚にちょっとだけ気を使いながら、走る青梅街道。普段は渋滞でイライラする道も、空いている日曜の朝、しかも隊列を成して走る快感。まさに、道を占有している感覚です。

まだ薄暗いなか、
次々に集まってゆくWたち

もちろん女性オーナーも登場!
ところで、遠くにはWでないバイクも見えますが・・・

集まったところで、自己紹介&走行順発表

芦ケ久保での最初の休憩。
緊張感のない雰囲気に農協のおばちゃんも、
どこまで行くの?と声を掛けます。
<ワインディングの点と線>

 やがてお互いの”間”を掴んだところで、左ウィンカー点滅、岩藏街道に入り、やがて住宅地を過ぎると、開けたところを気持ちよいペースで流していることに気づいたはずです。
 もちろん決して、速いペースで飛ばしているのではありません。W650は最も気持ちよいツボに嵌ると、それ以上はあえて飛ばさなくても満足出来るのです。加減速、左右へのバンキングの中にバイクとの一体感を感じながら、風景の流れや鼓動、排気音まで愉しむ、これこそ贅沢と言えませんか?

 そして、緩やかなワィンディングが目に入り始めます。もうこのときには、直前のバイクだけでなく、列全体を意識していたはずです。市松の隊列が、ワインディングや狭路では一文字になり、カーブではそれが、一台一台繋がると、なだらかな線を描く・・・
 山伏峠に入ると、ワインディングも佳境。90度以上曲がるコーナーが連続します。幸いな事に、前日の雨にも関わらず、路面は完全なドライ。これも仏の御心なのでしょうか。さて、こんなときでもWは2-3速で難なく登ってゆきます。下りはともかく、上りは楽しい、こんな言葉も後ほど聞けました。
ワインディングがなだらかになると、そろそろ国道299号にぶつかります。

写真の一番右の人がカメラマンの福山さん、
その左がライターの川越さんです。

バイクが集まれば、そこには自然と会話が始まります。

芦ケ久保の出発前にちょっと集合。
秩父橋でのイベント?についても連絡あり。
<Wが集まると始まるコミュニケーション>

 国道299号に入ると、すぐに赤谷トンネルに入ります。トンネルの中では、みんなちょっと童心に戻って、ちょっとだけ吹かして、その音の響きを堪能していました。やっぱり、音はバイクの楽しみの一つであることは疑いありませんね。

 そして最初の休憩地、芦ケ久保に到着。待ってましたとばかりにセブンイレブンに駆け込むWオーナーのみなさん。日も高くなってきてちょっと暖かくなっていますが、やはりここは温かいものが欲しいところ。おでんや肉まん、そしてバイク乗りの基本、缶コーヒー片手に、早速Wの話題に突入。これまで話したことがない間でも、お互いにバイク、しかも同じモデルであれば、コミュニケーションが成り立ってしまいます。よく考えると、今回の参加者のみなさんは20代前半の人から、50代後半の人までおられます。まさに親子程年が離れていても、同じモノに夢中になれる。このWというバイク、人と人を結び付けてしまう魔力があるようです。
さて、休憩最後に、ここで一つ全員に協力依頼。ここから近い秩父橋が景色が良好しかも美しいということで、橋の上をみんなで(他の人の迷惑にならない程度に)ゆっくり出来るだけ前後を詰めて整然と走っている写真をとってもらおう!ということになりました。

取材部隊現場へ急行!
<バイクと共に陽光の下、ファインダーへ>

 そういうことで、培倶人取材のお二人は、先行して橋に到着して、待ち構えてもらう事になりました。
 肝心の秩父橋は、晴天の下、白い華麗な姿で我々を待っていました。直前で一回停まり、隊列を整えて、一斉にスタート。一糸乱れぬ隊列で進むと、橋の端でカメラが待ち構えていました。何となく背中を伸ばして、次々にファインダーに飛び込むW達。さて、どんな写真が撮れたのでしょう?
 
 そして、一行は次の目的地へ。国道299号を離れ、再びワインディングを楽しむルートに突入。今度は柔らかな日差しと相まって、景色も格別で、緑というのはこんなにもやさしいものかと思うことしきり・・・
 いくつものワインディングを過ぎて着いたのは、道の駅、両神温泉薬師の湯です。
 ここは、単なる休憩ではなく、一つのイベントが用意されていました。それが右の指示書。バイクをW字に並べて、その後ろにオーナーが並んで写真に写る、というものですが、果たして上手くいくのか?

これが事前に配られた、謎の指示書。

直線に並んだW
ここまでは前回と同じ。
 まずは手始めに直線に並べました。これが左の写真。
 これだけでも、十分に無い風景を構築しているわけですが、今回はここからが勝負。Wを使った25人で参加する立体パズル状態になりました。
 その様子は下の写真の通りですが、これら写真では果たしてWの字になっているか判りませんね?判っているのは、カメラマンの福山さんだけ・・・ということで、これは皆さん、秩父橋の撮影と合わせて、11月26日の培倶人を是非お楽しみにということで、お願いします。参加者は前日から緊張で寝られない?

培倶人の川越さんが並べて25台一直線。

並んだところで、指示が始まる。

”W”字の斜めの部分

ほぼW字が完成して、撮影待機中

W字中央部

前日の強引な説得により急遽参加したH田さん。
このままWに突入するのか?それとも・・・

着々と取材中。
各オーナーのプロファイルが記事で
どのように表現されるか?これも楽しみの一つです。
中野渡さんのこだわりアイテム、
お友達に作ってもらったという、一品モノの、
革製小物入れです。細かいこだわりが見事です。
どこに置いてあっても何故か目立つ、
今や日本一有名なM本さん号
使い勝手から走りまで、
押さえるところは押さえてあります。
<まだ、旅は続く>

 撮影はもとより、お互いのバイクの観察も完了。 さて、目的地の野坂寺に向かって出発です。
 もう慣れた隊列で、国道140号を突き進みます。途中多くのツーリンググループに会いましたが、間違いなくそのインパクトは他を圧倒していたはずです。

 それでは続きは、2ページ目へどうぞ。
 野坂寺に到着したところから始まります。
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TamaShopで今、”ほっと”なバイクを紹介します。